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大場 恭子
工学教育, 69(5), p.95 - 98, 2021/09
日本原子力学会の技術者倫理教育について、本学会の倫理委員会の任務の例示や、最近のトピックスを紹介しながら、これからの技術者が持つべき能力・感性について述べた。
中村 秀夫
日本原子力学会誌ATOMO, 61(4), p.270 - 272, 2019/04
日本原子力学会創立60周年に際し、熱流動部会にて熱水力安全評価基盤技術高度化戦略マップ(熱水力ロードマップ)の策定に2007年当初より携わった経験等を基にした展望が述べられる。特に、同ロードマップ2017年最新版では、軽水炉の熱流動技術の全体を内外の情報を基に技術マップで俯瞰し、継続的に安全性を改善・発展させる道筋がバックキャスティング的に検討されたこと。そして、今後の課題として、「国産安全評価解析コードの開発」、「検証用実規模データの整備とスケーリング分析」、「3次元二相流動の現実的な解析」、「シビアアクシデント(SA)時の現象評価、実機計装」、「ATFなど新しいチャレンジへの対応」、「炉物理と熱流動とのカップリング」など、安全評価等に用いる精度良い数値解析技術の開発と妥当性確認に必要な試験とその技術について、関係者間の議論に基づいた6つの課題が示されている。福島第一原子力発電所の事故により、我が国の原子力は岐路にあるが、同ロードマップの改定にあたり多数の関係者間に真の双方向コミュニケーションが実現して、次代への道筋が示されるとき、我が国の原子力に真の希望を見出せるのではないか、との期待が述べられる。
大場 恭子
日本原子力学会誌ATOMO, 61(4), p.347 - 348, 2019/04
日本原子力学会60周年を記念した特集号において、同学会倫理委員会委員長として、「これまでをふりかえり、今後を展望する」記事をまとめた。
日高 昭秀
日本原子力学会誌, 45(8), p.493 - 496, 2003/08
軽水炉シビアアクシデント時の炉心状態を模擬するため、世界最高温度,圧力条件を達成する実験装置VEGAを設計,製作し、雰囲気圧力が照射済燃料からの放射性物質の放出挙動に及ぼす影響を初めて実験的に定量化した。また、その結果に基づいて、圧力の影響を説明するモデルを提案した。これらの成果に対し、第35回(平成14年度)日本原子力学会賞論文賞が授与された。本稿では、受賞対象となった研究との出会い,思い入れ,苦労した点,今後の展開等について紹介する。
坂本 義昭
日本原子力学会誌, 45(2), P. 141, 2003/02
日本原子力学会のバックエンド部会の概要とその活動状況として、夏期セミナー等の開催状況をまとめたものである。
西 正孝; 山西 敏彦
日本原子力学会誌, 44(6), p.488 - 489, 2002/06
第6回トリチウム科学技術国際会議が、日本原子力学会を主催,日本原子力研究所を共催/実施機関として、国内外の学会等多くの組織の講演及び協賛を得、平成13年11月11日(日)から16日(金),茨城県つくば市エポカルつくば国際会議場にて開催された。今回で第6回を数えるが、トリチウム科学技術国際会議と名前を変えて初めて日本で開催された。参加国数としては過去最高となる14ヶ国,1国際機関から204名(内日本国内から128名)の参加者を得、前回の197件につぐ195件の発表と活発な議論が展開された。核融合,核分裂,水素同位体応用など、トリチウムに関する科学者,技術者が一堂に介し、広い分野間で横断的に情報交換を行えたことが大きな成果であった。次回は、2004年秋、独バーデンバーデンにて開催されることも今回決定された。
桜井 淳; 久米 悦雄; 谷田部 茂*; 前川 藤夫; 山本 俊弘; 長家 康展; 森 貴正; 植木 紘太郎*; 内藤 俶孝*
日本原子力学会誌, 42(10), p.1062 - 1065, 2000/10
日本原子力学会「モンテカルロ法による粒子シミュレーション」研究専門委員会主催の「モンテカルロ計算夏季セミナー」を実施した。大学・研究機関・企業から計111名の参加者があった。本稿においては、開催主旨、ノート型パソコンへの連結エネルギーモンテカルロ計算コードのインストールの技術的問題検討、セミナープログラム、計算メカ、参加者からのアンケート、今後の課題についてまとめた。今回は最初の読みであったため、実施上のさまざまな問題が生じたが、今後のために役立てていきたい。
桜井 淳; 山本 俊弘; 植木 紘太郎*; 森 貴正; 野村 靖; 内藤 俶孝*
Journal of Nuclear Science and Technology, 37(Suppl.1), p.446 - 448, 2000/03
本論文は日本における最近のモンテカルロシミュレーション研究活動の概要をまとめたものである。本論文で取り上げた活動内容は、(1)原研が実施した遮蔽実証解析、(2)原研の原子力コード評価専門部会で実施した「原子力研究におけるモンテカルロシミュレーション」及び「モンテカルロ計算ガイドライン」作成、(3)第1回モンテカルロシミュレーション研究会内容、(4)日本原子力学会に設立した「モンテカルロ法による粒子シミュレーション」研究専門委員会の活動である。(1)-(4)はモンテカルロシミュレーション研究における新しい試みであり、世界でも例がない。この論文で日本におけるこの分野の研究の進展を世界に示し、情報交換を推進したいと考えている。
向山 武彦
日本原子力学会誌, 37(5), 469 Pages, 1995/00
原子力学会「消滅処理」研究専門委員会が本年3月で設置期間が終了となり、学会規程により、「学会誌」に掲載予定の「終了報告」を当委員会主査として書いたものである。内容は、委員会の主要調査、研究項目とそれぞれの内容である。
中村 秀夫
no journal, ,
日本原子力学会熱流動部会の熱水力安全評価基盤技術高度化検討ワーキンググループが実施する改訂版熱水力ロードマップの作成に関して、「安全評価」及び「基盤技術」の2つのサブワーキンググループでの検討により、安全性を向上させた軽水炉に必要とされる熱水力分野での技術課題をとりまとめ、平成26年度に完成させる計画で取り組んでいる。日本原子力学会2014年秋の大会での熱流動部会企画セッションで、その様な熱水力ロードマップの策定・改訂の全体像について、これまでの経緯ならびに2つのSWGによるロードマップの改訂内容を具体例に基づいて紹介すると共に、総合討論にて今後の熱水力分野での研究開発の展望について議論する。
中村 秀夫
no journal, ,
2007年に日本原子力学会によって開始され2009年に策定された軽水炉の安全向上と開発に係る熱水ロードマップは、2011年の福島第一原子力発電所事故の教訓を考慮して、平成26年度中の完了を目指して改訂途上にある。これまでにシビアアクシデントの技術マップを改訂し、さらに基盤技術、安全評価技術の仕上げにさしかかっている。今回は、この様な改訂の現状、特に、これまでの経緯と到達点の概要、シビアアクシデント対応機器や安全解析コードの開発などロードマップに掲載される主な課題、個別課題の技術等の到達点と重要度ランキングの方法、自然現象など外的事象の扱い方、今後の策定見通しなど主要な諸点について、中間報告を行う。
山口 彰*; 本間 俊充; 小倉 克規*; 成宮 祥介*
no journal, ,
原子力発電所の確率論的リスク評価に関する実施基準(レベル3PRA編)(以下、「レベル3PRA標準」という)は、原子力発電所の出力運転状態及び停止時を対象とし、内的事象及び外的事象のいずれの起因事象にも適用できるレベル3PRAを実施する際の要件及びそれを満たすための具体的方法を規定しているものであるが、レベル3PRA標準:2008が制定されて以来、5年以上が経過したことから、改定することとした。その際、レベル3PRA標準:2008以降に公開されている文献や文書、福島第一原子力発電所事故からの知見又は教訓に関連した国内外の動向についても調査し、レベル3PRA標準への反映事項について検討するなど、最新知見の取り込みを図るとともに、品質や透明性の確保が適切に行われるよう、要求事項の見直しを検討した。本セッションでは、レベル3PRAの意義、今回の改定の概要及びレベル3PRAの評価概要について紹介する。
大場 恭子
no journal, ,
日本原子力学会倫理委員会のの活動概要および技術者倫理教育における事例集意義を述べた後、2016年に日本原子力学会倫理委員会が発行した事例集である「東日本大震災における原子力分野の事例に学ぶ技術者倫理」について紹介する。